ピロリ菌 症状 検査 感染 除菌

ピロリ菌除菌ガイド|あなたの症状は感染しているかも?/検査と治療方法

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ピロリ菌というのは正式名称ヘリコバクター・ピロリと言います。
胃の中に長期間住み着いて悪さを働きます。
大きさは4ミクロンほどで右巻きにねじれており、べん毛と呼ばれるしっぽのようなものが数本ついています。
体をくるくると回すようにして胃の中を動き回ります。

 

このサイトでは基本的な知識とともに詳しいお話をしていきますので別ページもご覧ください。
まずは全体像についてお話していきましょう!

 

【なぜ金属をも溶かすと言われる強い酸性の中でも生きられるのか??】
胃というのは口から入ってきた食べ物を溶かして十二指腸へ送る機能の他にも口から入ってきた細菌などを殺菌する働きもあります。
そのため通常、細菌は生息することはできません。

 

この菌が出している酵素に秘密があります。
胃の中でウレアーゼと呼ばれる酵素を出します。
ウレアーゼは胃の中の尿素を分解しアンモニアを生成し、このアンモニアがアルカリ性ですので体の周りの酸性が中和されますので体を保護することができます。

 

【症状】
この菌が活発に動いてしまうことによって胃痛、胃もたれ、食欲不振、胸焼け、胃もたれ、吐き気などの症状が現れることがあります。
また、これらの症状が続いてしまった場合には胃の粘膜に生息していますので胃や十二指腸の病気の原因となります。
特に慢性胃炎の原因のほとんどがこの菌によるものです。
慢性胃炎を発症してしまうと感染して胃の中の炎症が徐々に広がっている状態です。
さらに慢性胃炎が進んでしまった場合は萎縮性胃炎を発症し、最終的には胃がんへと発展してしまうことがあります。

 

【感染経路】
これについては詳しく解明されているわけではありませんが経口感染と言われています。
経口感染というのは口から入り込むことによって感染します。
考えられる経路は不衛生な井戸水などが主な原因と言われています。

 

また感染している親がかみ砕いたものを子供に与えるなどの口移しからもまれにうつることがあります。
しかしピロリ菌を大量に飲んだとしても胃に定着することは少ないですので繰り返し菌が含まれているものを飲むなどのことがなければ感染する確率は低いと言われています。
多くの場合は免疫力の低い子供のころに感染し大人になってからではほとんど感染することはありません。

 

現在の日本では上下水の整っていない時代に育った50歳以上が感染率が高いと言われているのはそのためです。
今の子供は上下水の整っている環境で育っていますので感染する可能性は低いと考えられます。
感染経路はこのようになっていますので予防をする場合には不衛生な飲み水は飲まないということが予防策になります。

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【検査】
その方法は大まかに分けると2種類で胃カメラ(内視鏡)を使用の有無です。

 

胃カメラを使用あり…迅速ウレアーゼ試験、鏡検法、培養法
胃カメラの使用なし…抗体試験、尿素呼気試験、便中抗原測定

 

これらの試験を行うことによって胃の中にピロリ菌がいるかを調べます。
代表的なものは血液を採取して行う「抗体試験」と息を吐いてチェックする「尿素呼気試験」です。
抗体試験は血液中からこの菌に対する抗体を調べます。

 

尿素呼気試験は薬を服用し、20分ほど経過したのちに息を調べることによって行います。
その費用は5千円〜1万円程です。※ただし病院によって異なります。
萎縮性胃炎を発症している場合には保険適用となり、検査を行うだけであれば保険適用外となります。

 

自宅で簡単にピロリ菌検査をする方法もあります。この記事を参考にしてください。
ピロリ菌の自宅で簡単検査キットのおすすめはコチラ!

 

 

【除菌】
上記の検査を行った後に医師が除菌が必要だと判断した場合には治療を行っていきます。
治療には飲み薬を服用することによって行います。
抗生物質を2種類、胃酸の分泌を抑制する薬を1種類、合計3種類服用することによって行いますが、100%成功するものではありません。

 

1回目で成功する確率は70%〜80%、2回目に成功する確率は約95%と言われています。
そのため成功率を上げるためにアルコールやタバコは避けるように言われることが多いです。
これらは胃酸の分泌を多くしてしまうからです。
胃酸の分泌を抑制するのは抗生物質の効き目を高めるためであり、胃酸が多く分泌することによって失敗する可能性も上がってしまいます。

 

薬を服用する期間は1週間です。
その間に飲み忘れてしまうとピロリ菌が薬に対して耐性を持ってしまうことがあります。
そうなると除菌を行えんくなることもありますので注意しましょう。
スマホなどでスケジュールを管理するといいかもしれません。

 

【まとめ】
ピロリ菌が胃の中に住んでいたとしてもすべて人に悪影響があるわけではありません。
しかし胃がんのリスクは20倍になる、慢性胃炎になりやすいなど悪影響もゼロではありませんので医師とよく相談して治療を行っていきましょう。
また、治療が終わってからも油断せず健康診断や人間ドックの際に検査を受けることも大切です。

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