ピロリ菌 大人 移る

ピロリ菌は日本の人口の５０％が感染していると言われています。
胃がんや胃潰瘍、十二指腸潰瘍のリスクを上昇させることが分かってきていますので除菌を行うことは大切です。

しかし大人が感染している場合には他の人へ移ることはあるのでしょうか？？

これはあまり耳にしませんので本当に起こることなのかをお話していきましょう。
この菌の感染経路というのは経口感染がほとんどです。
経口感染というのは口から菌が侵入することによって感染します。

感染するケースのほとんどが井戸水などの不衛生なものから感染すると考えられています。
そのため上下水の整っている現在の日本では新たに感染することは少なくなっています。
しかし上下水が普及していない国や地域では感染率が高くなることが分かってきました。

現在の日本では上下水が整っているため感染数は少なくなってきていますが昔は違います。
戦後の上下水が整っていないため、衛生状態が悪かった時期には感染者が増えていましたので現在の５０歳以上の人は感染している場合が多いです。

このことから口から移ることが考えられますが人から人へと移ることがあるのでしょうか？？

口移しで移ることは考えられる原因の一つです。
大人が口で砕いたものを子供に与える場合には子供が感染する可能性はゼロではありません。
大人がピロリ菌に感染している場合には注意が必要です。

他にも同じ箸を使えば唾液が付いていますので口移しで感染するのであれば疑いはあるでしょう。
しかしこの可能性はゼロではありませんがほとんどないと考えられています。
キスをする習慣のある欧米に比べると日本の感染率のほうが高いですので口移しで感染することは低いと考えられます。

またこの菌を口から摂取したとしても胃に定着するとは限りません。
これらのことから人から人へと感染するよりも不衛生な水などからの感染が高くなりますので移ることはほとんどないと考えられます。
ただし感染している場合には上述したように胃がんなどのリスクが上がりますので病院での除菌をお勧めします。