ピロリ菌検査の数値について/基準値はどのくらい?
ピロリ菌に感染していると胃がん、胃潰瘍、慢性胃炎などの病気のリスクが上がりますので除菌することが推奨されています。
最近では健康診断でも同時に検査を行っているところも増えてきています。
感染しているからといって必ずしも発症するわけではありませんがリスクが上がることは確かです。
今回は検査の数値についてお話していきましょう。
その方法ですが胃潰瘍や胃炎などの病気や何らかの症状が出ている場合には内視鏡を使用して行うことが多いです。
その種類は迅速ウレアーゼ試験、鏡検法、培養法があります。
内視鏡を使用して胃の粘膜を採取することによって行っていきます。
基本的に何も症状の出ていない場合には内視鏡を使用せずに検査を行います。
抗体測定、尿素呼気試験、便中抗原測定があります。
行われることが多いのは血液による抗体測定と息を調べる尿素呼気試験です。
血液を採取しピロリ菌に対する抗体の有無を調べます。
この時の数値が「10U/ml」以上で陽性と診断されます。
息を調べる場合には事前に薬を服用して20分ほど時間をおいてから吐く息を調べます。
やり方ですが服用前に息を調べ、その後尿素を含んだ薬を服用します。
尿素はピロリ菌によって分解されます。
尿素を分解するウレアーゼという酵素を出して胃の中で生息しています。
尿素が分解されるとアンモニアと二酸化炭素に分かれます。
この二酸化炭素の量を薬の服用20分後に再度調べることによって感染の有無を調べることが出来ます。
ここの数値が「2.4pc」以上で陽性と判断されます。
検査の数値はこのようになっています。
この基準値よりも高い場合には陽性と診断されますが断定するには厳しい数値の場合もあります。
その場合には1つではなく2種類の検査を行う場合もあります。
検査自体の料金は何らかの症状がある場合には保険適用となります。
しかし何も症状が出ていない場合には全額自己負担となってしまいます。
最終的な判断は医師が行うものですが、血液検査で3000円ほど、尿素呼気試験で5000円ほどと考えてください。
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