ピロリ菌の除菌でアルコール(お酒)を同時摂取の危険性、2次除菌でもNG
ピロリ菌は胃炎や胃潰瘍などの病気のリスクを上げますので出来る限り除菌をすることが勧められています。
日本の感染率は50歳以上の人の占める割合が多く、若い世代は少ないという傾向があります。
これは上下水の整っていない時代に幼少期を過ごし、井戸水などから感染したと言われています。
そのため現在では感染は減少傾向になっています。
多くの人が除菌を行っており、1次除菌に失敗すると2次除菌、3次除菌と行われます。
除菌をする際にアルコールを飲むと失敗する可能性が上がるのでしょうか??
除菌を行っていくうえでタバコ、お酒は控えるようにと医師から言われていると思います。
その理由についてお話していきましょう。
これには2つの理由が挙げられます。
・お酒を飲むことによって肝臓に余裕がなくなる
・二日酔いがひどくなる(アセトアルデヒド脱水素酵素が少なくなる)
このような理由が挙げられますので詳しく見ていきましょう。
「お酒を飲むことによって肝臓に余裕がなくなる」
肝臓というのはとても働き者でまじめに文句のひとつも言いません。
そのため沈黙の臓器と言われているほどです。
ピロリ菌を除菌するにあたって2種類の抗生物質と胃酸を抑える薬を朝晩服用します。
薬の成分を分解するのは肝臓です。
そしてアルコールを分解するのも肝臓です。
薬、アルコールと入ってきてしまうと肝臓に負担がかかってしまい、アルコールの分解を優先させてしまいます。
そのため薬の成分が強く出てしまったり弱くなってしまうことがあります。
薬の成分が強く身体に流れてしまうと薬の副作用はその分つよくなります。
逆に弱くなってしまうと除菌の効果がなくなってしまいます。
副作用が強く表れてしまうのは身体にとっても負担となります。
「二日酔いがひどくなる」
アルコールを肝臓が分解し、その過程で生成されるのがアセトアルデヒドです。
これは二日酔いの元になる物質ですが薬の成分にアセトアルデヒドを分解する酵素を少なくする作用があります。
そのためアセトアルデヒドが分解できずに二日酔いの症状が強くなったり収まらないということが考えられます。
このようなことが考えられます。
1次除菌で失敗すれば2次除菌を行います。
どの薬にも言えることですが薬とアルコールを同時に飲むことはお勧めできません。
おそらく医師に聞いても同じ答えが返ってくるでしょう。
では2次除菌で成功したとしてどのくらいの時間が経ってから飲むべきなのでしょうか?
薬の分解がすべて終わってからと考えるべきですのでおよそ2日ほど経ってから飲みましょう。
ただし個人差はありますのでしっかりと医師に確認したうえで飲むようにして下さい。