ピロリ菌の除菌後に胃炎の症状!その原因とは!?
ピロリ菌は除菌しなければ胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんのリスクが上がると言われています。
何らかの症状が出ている場合には検査によって判明しますが、症状が出ていない場合には感染しているかは判別することは出来ません。
そのため検査によって感染の有無を調べることも重要です。
感染が確認された場合には抗生物質を使用して除菌を行っていきます。
除菌後に胃炎の症状が出る場合があるのでしょうか??
これには逆流性食道炎が関係していると考えられます。
ピロリ菌の除菌をすると一時的に逆流性食道炎を起こす場合があります。
逆流性食道炎というのは胃の中が胃酸過多になってしまい、食道に胃酸が逆流し食道に炎症が起こる病気です。
胃酸過多という状況が胃炎を引き起こしていると考えられます。
胃酸というのは本来、胃自体を溶かしてしまうほどの強い酸性です。
金属をも溶かしてしまうほどだと言われています。
しかし胃は溶けることはありません。
なぜなら胃粘膜によって守られているからです。
胃の粘膜というのは胃酸を中和することが出来ます。
しかし除菌後に胃炎を起こしているというのはピロリ菌を除菌することによって胃酸の量が増えると考えられています。
逆に除菌前にはピロリ菌によって胃酸の分泌量は減っていると言われています。
そのため胃酸の分泌量が上がってしまい胃炎、さらには逆流性食道炎を発症するということになります。
このようにピロリ菌と胃酸の関係というのは考えられます。
胃の中が荒れてしまうということも実際にあるようです。
逆流性食道炎の症状は他にも胸やけ(胸のあたりの焼けるような痛み)、口の中に酸っぱいものがこみ上げてくるなどの症状が起こります。
その場合には再度病院へ行きましょう。
基本的には慢性的に起こることは少ないようで一時的なものになります。
「小ネタ」
ピロリ菌は金属をも溶かす胃の中で生息できるのでしょうか。
これはピロリ菌の持っているウレアーゼという酵素が胃酸を中和することが出来るからです。
このウレアーゼを常にバリアのようにまとっているイメージです。
胃の中で唯一生存できる菌だと言われています。